北米最大の3Dプリント建築物が完成

米テキサス州バストロップに、北米最大の3Dプリント建築物が完成したとして話題になっている。広さ3800平方フィート(約167.22平方メートル)の平屋建てバラックを建設したのは、テキサス州オースティンに拠点を置く3Dプリント建設企業のICON。収容定員72名のバラックは、ICONのヴァルカン・コンストラクションシステムを使って建設された。素材のラヴァクリートは、テキサス州軍と共同で開発したという。ICONのヴァルカン・コンストラクションシステムは、最大5000平方フィート(約465平方メートル)の建物を建設できる。

テキサス州軍によると、バラックは兵士の通常訓練用で、早ければ今年秋から利用を開始するとしている。

テキサス州軍のゼバディア・ミラー氏は、「このバラックは、兵士たちに安全で快適な居住空間を提供するのみならず、非常に優れた耐久性を持っています。通常のバラックと違い、今後何十年も使い続けることが出来るでしょう」とコメントしている。

ICONの共同創業者のエヴァン・ルーミス氏は、「ICONは高品質で丈夫な建物を、ソーシャルハウジング、災害被災者用住宅、一般住宅、公共建造物などの用途に作り続けてゆきます。(建設3Dプリンティングという)テクノロジーを、テキサス州から全米に、そして、最終的には全世界へ拡げてゆきます。これは、建設の世界におけるパラダイムシフトの始まりなのです」とコメントしている。