チェコ共和国の企業がウクライナにコンクリート3Dプリンターを寄贈するとして話題になっている。コンクリート3Dプリンターを寄贈するのはチェコ共和国のテック企業のICE社。建設用3Dプリンターはロシア軍の攻撃から身を守るバリケードの製造などに使われるほか、戦争終結後に住宅などの建設に使われるとしている。
ICE社の担当者は、「ウクライナに送る前にテストをしましたが、結果は非常に良好です。銃などによる攻撃に加えて、手榴弾や迫撃砲などの攻撃にも耐えることができます。ウクライナでは現在、東部の都市部などでロシア軍による市民への攻撃が続いていますが、そうした攻撃からウクライナ市民を守りたいと思います」とコメントしている。
ウクライナに対しては、NATO加盟国などの西側諸国による軍事支援や民間支援が行われているが、民間企業によるコンクリート3Dプリンターが寄贈されるのは初のケースと見られる。
ロシアによるウクライナ侵攻が開始されてから2カ月が経過したが、現時点においても戦争が終結する兆しは見えていない。専門家の中には、今後ウクライナ東部へのロシア軍の攻撃が強まると予想する者もあり、戦争が長期化する可能性が指摘されている。