カリフォルニア州オークランドに拠点を置く建設系スタートアップ企業のマイティ・ビルディングスが、シリーズB投資で4000万ドル(約42億円)の資金調達に成功した。出資したのはコースラ・ベンチャーズ、ゼノ・ベンチャーズ、コア・ベンチャーキャピタルなどを含む投資グループ。バリュエーションなどの投資の詳細は明らかにされていない。今回の資金調達により、同社が調達した資金の総額は7000万ドル(約73億5千万円)となった。
マイティ・ビルディングズは2017年設立。多くの建設企業が工事現場で建設3Dプリンターを使って住宅などを建設する一方、同社は自社工場に設置した建設3Dプリンターで住宅を建設し、現場に設置する「オフプレミス・コンストラクション」を特徴としている。
マイティ・ビルディングズによると、同社の建設3Dプリンターは350平方フィート(約32.51平方メートル)の大きさの簡易住宅を、わずか24時間で建設できるとしている。同社の3Dプリント住宅は、これまでにカリフォルニア州サン・ラモンとサン・ディエゴに、それぞれ設置されている。
同社へ投資しているコースラ・ベンチャーズのライノ・ブリングノート氏は、マイティ・ビルディングズの建設技術を活用することで、住宅建設に係る人件費を最大で95%削減でき、CO2排出量を最大で50%削減できるとしている。