中国が月面に3Dプリント住宅を建設する計画を発表 http://www.3ders.org/articles/20190115-china-reveals-plans-to-3d-print-houses-on-the-moons-surface.html

今月3日に嫦娥4号を月に送り、人類史上初めて月の裏側に探査機を着陸させた中国が現地時間の今週月曜日、月面に3Dプリント住宅を建設する計画があると発表した。3Dプリント住宅は、月の土壌を素材に大型建設3Dプリンターで作られる住宅。

中国国家航天局が記者会見で明らかにしたところによると、年内に打ち上げが予定されている嫦娥5号を月に送り、月面に着陸させて土壌サンプルを地球に持ち帰るとしている。持ち帰った土壌サンプルを分析し、月面用建設3Dプリンターの開発に役立てるとしている。

嫦娥5号につづき、2020年までに嫦娥6号、嫦娥7号、嫦娥8号を続けて打ち上げ、同様に月面から土壌サンプルを取得して地球へ持ち帰るとしている。

中国国家航天局の呉艶華氏は、アメリカ、ヨーロッパ、ロシアなどの中国以外の国も月面で3Dプリント住宅建設を計画していて、そうした国との協業の可能性についても言及した。

中国は宇宙強国化を目指した長期ロードマップをもとに宇宙開拓事業を進めており、2030年までにアメリカやロシアなどとならぶ宇宙強国入りを目指している。今回の発表も、そうした中国のロードマップの具体的な行動計画のひとつであると思われる。