米カリフォルニア州サンタバーバラの3Dプリント住宅開発プロジェクトが頓挫し、話題になっている。現地メディアの報道によると、頓挫したプロジェクトはサンタバーバラ郡が出資するサンタバーバラ郡住宅信託基金が支援していたもので、建設コストの上昇や建設3Dプリンター調達の失敗などにより、運営中止を余儀なくされたという。
公的資金が投じられた3Dプリント住宅開発プロジェクトが中止に追い込まれたのはアメリカ初のケースと見られている。
サンタバーバラ郡住宅信託基金のジョン・ピーターソンCEOは、「非常に残念ですが、このプロジェクトを前進させることが出来なくなりました。プロジェクト自体はとてもエキサイティングなプロジェクトでしたが、いつか再開できることを願っています」とコメントしている。
プロジェクトでは当初、サンタバーバラ郡ゴリータに平屋建ての3Dプリント住宅を建設し、相場よりも低価格で販売する予定だった。
サンタバーバラは、カリフォルニア州南部に位置する人口8万8600人の観光都市。ロサンゼルスから車で2時間弱の距離にあり、風光明媚な海岸都市として知られている。セレブリティらが多く住む高級住宅地としても知られている。

