セレンディクスがウクライナ復興支援プロジェクトを開始

兵庫県西宮市に拠点を置く日本発の3Dプリント住宅メーカーのセレンディクスがウクライナ復興支援プロジェクトを開始した。セレンディクスのプレスリリースによると、セレンディクスは国際連合工業開発機関(UNIDO)の支援を受け、ウクライナにおいて建設3Dプリンター技術を活用した建築プロジェクトのフィージビリティスタディを開始する。

フィージビリティスタディでは、ウクライナの建築関連法規、環境条件、インフラ状況等を調査し、3Dプリンター建築技術の現地適用可能性を検証するとしている。プロジェクトの実現に向けた第一歩として、まずは技術的・制度的な実現可能性を2026年3月まで調査する。

UNIDOは公式ウェブサイトで、「日本企業からの技術移転を通じた新事業創造によるウクライナのグリーン産業復興プロジェクトは、日本の経済産業省による資金拠出のもと、ウクライナと日本の民間セクター間における技術移転、人材育成、ビジネス共創によって、ウクライナの産業復興とイノベーション・エコシステム構築の支援を目的としており、本件はその一環として実施されるものです」と説明している。

セレンディクスは2022年3月に愛知県小牧市に国内初となる3Dプリント住宅のSerendix10m2モデルを建設するなど、3Dプリント住宅メーカーとしてのプレゼンスを固めつつある。