ホルシムがケニア初の3Dプリント住宅を建設

巨大セメントメジャーのホルシムが、ケニア初の3Dプリント住宅を建設したとして話題になっている。傘下の14ツリーズを通じ、イギリスの投資企業ブリティッシュ・インターナショナル・インベストメントと共同で行ったもので、ケニアのMvuleに10棟建設された。14ツリーズは、ケニアのキリフィにも52棟の3Dプリント住宅を建設するとしている。

3Dプリント住宅を建設には、ホルシムが開発した建設3Dプリンター用セメント「TectoPrint」が使われた。「TectoPrint」は、住宅の荷重を支える構造機能を持つ高機能住宅用セメント。

ホルシムによると、都市化が進むアフリカの各国では住宅不足が深刻化し、ケニアでは200万戸の住宅が不足しているという。3Dプリント住宅でインフラギャップを埋めることで住宅不足の解消が期待できるとしている。

ホルシムは、世界90カ国以上でセメント、骨材、コンクリート等の製造・販売を行う企業。メキシコのセメックスとともにセメントメジャーの筆頭に挙げられている。現在の組織は、旧ホルシムとフランスのラファージュが2015年7月に経営統合をすることで設立された。

ホルシムは、スイス証券取引所とユーロネクスト・パリに上場している。