イギリス政府がメタル3Dプリンターの輸出規制を開始

イギリス政府がメタル3Dプリンターの輸出規制を開始し、話題になっている。イギリス現地メディアの報道によると、イギリス政府が輸出規制を課したのはイギリス政府が「新興テクノロジー」に認定する各種の先端機器。メタル3Dプリンターのほかに半導体および半導体製造関連機器、量子コンピューター、極低温クーリングシステム関連機器などが含まれている。

新たな輸出規制のもとでは、レーザーやエレクトロンビームを活用したメタル3Dプリンターのイギリス国外への輸出に事前の輸出許可の取得が必要になる。また、メタル3Dプリンターなどのハードウェアに加えて、メタル3Dプリンターの製造に必要な「開発用ソフトウェア」や「生産管理用ソフトウェア」の輸出についても、同様に事前の輸出許可の取得が必要になる。

イギリス現地メディアによると、先端機器の輸出にこの種の輸出規制が課せられるのは、イギリス史上初という。

メタル3Dプリンターを含むアディティブ・マニュファクチャリング関連先端機器の輸出については、欧米諸国は軒並み規制を強化している。アメリカ政府も、一部のメタル3Dプリンターの輸出の中国への輸出を禁止または制限するなど、規制を強化している。