産総研がマークフォージドのメタル3Dプリンターを導入

産総研(産業技術総合研究所)が、新設した研究開発拠点「北陸デジタルものづくりセンター」に、アメリカの3Dプリンターメーカーでニューヨーク証券取引所上場のマークフォージドのメタルバインダージェット3Dプリンターを導入した。同センターでは、産学官連携を促進し、地域に根付いた技術を活用した新しい産業の育成を目的に、今月2023年5月下旬に福井県堺市で開所する。

導入されたメタルバインダージェット3Dプリンター「DM P2500」は、従来のレーザー照射式メタル3Dプリンターとは異なり、写真レベルの高解像度で描画できるインクジェット方式のメタル3Dプリンター。プリント精度が高く、レーザー照射式メタル3Dプリンターの10倍のスピードで造形ができるため、エンドユーズパーツの製造などをスピーディーに行うことが可能。

マークフォージド・ジャパン代表取締役社長のトーマス・パン氏は、「メタルバインダージェット式の金属3Dプリンティングは、革新的なものづくりを実現するための鍵となる金属造形の最新技術です。北陸デジタルものづくりセンターに設置できたことで、産官学で連携することの相乗効果が生まれ、日本におけるアディティブ・マニュファクチャリングの導入と活用がさらに加速することを期待しています」とコメントしている。