EASAとFAAが合同で航空業界向けアディティブ・マニュファクチャリング・ワークショップを開催

EASA(欧州航空安全機関)とFAA(米国連邦航空局)が、合同で航空業界向けアディティブ・マニュファクチャリング・ワークショップを開催した。航空業界で高まるアディティブ・マニュファクチャリング技術への関心に対応したもので、三日間のワークショップで航空業界におけるアディティブ・マニュファクチャリング技術の技術動向や業界規制などについて話合われた。

あるワーキンググループでは、アディティブ・マニュファクチャリングで使われる素材の品質基準について話し合われ、航空機のパーツづくりなどにおける品質適合性などについての情報が交換された。

別のワーキンググループでは、航空用アディティブ・マニュファクチャリングにおける安全性基準についての情報が交換された。特に経年劣化、製造上の瑕疵、突発的なダメージなどの問題が提起され、実務上の観点から意見が交換された。

航空業界ではアディティブ・マニュファクチャリング技術の導入が進んでおり、ある統計によると、全世界の航空業界のアディティブ・マニュファクチャリング技術の導入規模は、2029年までに74億ドル(約7992億円)に達すると見込んでいる。航空機製造大手のエアバスも、最新のairbusA350シリーズの内装用部品などを3Dプリンターで製造している。