Xジェットの技術アドバイザーにノーベル化学賞受賞者が就任

イスラエルのアディティブ・マニュファクチャリング企業のXジェットの技術アドバイザーに、ノーベル化学賞受賞者が就任する。就任するのは2011年ノーベル化学賞を受賞したイスラエル・テクニオン工科大学教授のダン・シェヒトマン氏。

シェヒトマン氏は、1982年に米ジョン・ホプキンス大学に訪問研究員として滞在中、正20面体に相当する対称性を持つ電子線回析像を発見した。従来の結晶学の常識に当てはまらない対称性を持つものとして「準結晶」(Quasicrystal)と名付けられ、同氏はその発見者として1999年にウルフ賞を、2011年にノーベル化学賞を受賞した。

シェヒトマン氏は、Xジェットの素材とアプリケーション開発ロードマップ構築などの技術的アドバイスを行う。

シェヒトマン氏は、「私はアディティブ・マニュファクチャリング技術に長らく魅了されてきました。アディティブ・マニュファクチャリング技術が多くの技術革新やコンセプトを実現させてきたからです。それでもまだ多くの手つかずの領域が残されており、準結晶の技術がさらに多くの恩恵をもたらすと考えています」とコメントしている。

Xジェットは、主にセラミックやメタルパウダーを素材とするアディティブ・マニュファクチャリング・ソルーションを提供している。