アメリカ海兵隊特殊作戦コマンド(Marine Corps Systems Command)が、兵士向け3Dプリンティング講座の提供を開始した。Lulzbotの3Dプリンターを使い、戦場で使われる各種の消耗部品などのオンデマンド・マニュファクチャリングを兵士に学ばせる。
講座の提供開始について、アメリカ海兵隊のダグラス・マクキュー曹長は、「アメリカ海兵隊は、アディティブ・マニュファクチャリング技術を非常に重要な技術であると認識しています。海兵隊全体がその価値を大いに認めています。その技術を活用しようという機運は、海兵隊の中から自然に生じてきました。今ではシュークリップの製造などにも活用しています」とコメントしている。
講座はアラバマ州アレクサンドリアにある海兵隊のメーカーラブにて行われる。また、ノースカロライナ州とカリフォルニア州の基地でも開催が予定されているという。将来的には、アメリカ国外のアメリカ海兵隊基地での開催も検討されている。
アメリカ海兵隊特殊作戦コマンドは、アメリカ海兵隊におけるアメリカ特殊作戦軍の傘下の組織。海兵隊の特殊作戦を統括している。増大するテロの脅威へ対応するため、2006年2月24日に創設された。