BMFが次世代フラッグシップ3Dプリンター「microArch®S230」を発売開始

 超高精度マイクロスケール3Dプリントシステム

精密製造分野で世界トップクラスの精度を誇るマイクロスケール3DプリンターメーカーであるBMF(Boston Micro Fabrication、公式サイト:https://www.bmfjapan.jp/)は2µmシリーズの次世代超高精度3Dプリンター「microArch®S230」を4月18日(月)より正式に販売を開始した。

光学解像度2µmシリーズの3Dプリンターは、BMFで最も高い精度を実現するマイクロスケール産業用3Dプリントシステムであり、±10µmという加工公差の要求を満たすだけでなく、5µmまでの3Dフィーチャーサイズ(最小加工サイズ)を確実に再現することができる。microArch®S230は特に、マイクロニードル、マイクロ流体、マイクロアレイ、公差要求が高い部品など、従来の射出成形やCNCでは加工が困難な部品の製造に最適。

第一世代のmicroArch®S130に比べて、アップグレードされたmicroArch®S230は、2μmという超高解像度を維持しながら、造形サイズは3倍、高さで5倍まで拡大している。また、新しく搭載されたレーザー測定システムと独自のローラーシステムにより、操作性の向上、造形時間の短縮を図り、更に適用材料の拡充も実現している。

造形面積の最大化

microArch®S230の最大造形サイズは50mm×50mm×50mmとなり、第一世代のmicroArch®S130対比でより大きなモデル造形が可能となった。

造形速度の向上

ローラーシステム(Roller System)が搭載されていることによって、光学解像度2µmの超高解像度を維持しながら、造形時間をmicroArch®130より最大で約80%短縮することができる。

     Dense-hole Socket‐実際造形時間比較(S230 vs S130)

多様な材料に対応

microArch® S130は、粘度が約300cpsの樹脂のみが適用可能だが、新たなローラーシステムを搭載しているmicroArch®S230では粘度が1000cps以上の樹脂にも対応し、適用材料の拡充を実現している。更に、microArch®S230で利用可能な、200℃以上の耐熱性のある樹脂やセラミック材料など、更なる高粘度の材料の開発適用に取り込んでいる。

操作性の向上

microArch®S230は、新たにレーザー測定システムを搭載し、印刷プラットフォーム及び膜システム位置を正確に測定することで、キャリブレーション作業(水平調整及び焦点調整)をより簡便・容易に行えるようになっている。

(1)格子構造:ロッド径50μm;(2)バッキーボール(Bucky ball):ロッド径50μm;(3)エッフェル塔:最小ロッド径30μm;(4) マイクロニードルアレイ:先端径10μmなど。【PR】

microArch®S230 スペック

動作原理 : プロジェクション·マイクロ·ステレオリソグラフィー(PµSL)

光源:  UV LED(405nm)

造形材料:光硬化性樹脂

光学解像度:2μm

積層厚:5~20μm

最大造形サイズ:50mm(L)×50mm(W)×50mm(H)

ファイル形式:STL

microArch®S230の紹介動画