米カリフォルニア州サンタクルーズの企業が、3Dプリントサーフボードの製造販売を開始したとして話題になっている。
大手メディアCBSの報道によると、サンタクルーズに拠点を置くスウェルサイクル(Swellcycle)は、生分解性PLAポリマーを使って3Dプリンターでサーフボードを製造している。従来サーフボードは素材ブロックを切削して作られるが、加工の過程で削りくずなどが生じ、全体の40%程度が廃棄されているという。3Dプリンターでサーフボードを製造することで廃棄ロスを大幅に削減できるとしている。
スウェルサイクルのアンバサダー、タイラー・ジェームズ氏は、「海はパワフルです。私にとってかけがえのないものです。海に出るとそこにいるのは海と自分だけです。それゆえ、サーファーはどのようにすれば今後もサーフィンを楽しむことができるかを真剣に考えるべきです。海を大切に思う気持ちがあれば、我々がどのようにサーフボードを製造すべきかを考えるべきであることに気付くはずです」とコメントしている。
サンタクルーズ(Sanra Cruz)は、サンフランシスコの南115キロメートルにある人口6万3000人の小都市。長い海岸線を持ち、年間を通じて温暖であることなどからサーフィンを楽しむ人が集まる「サーファーズパラダイス」として名を知られている。

