米上院に3Dプリント銃のデジタルファイル公開を禁止する法案が提出

米上院に3Dプリント銃のデジタルファイル公開を禁止する法案が提出された。「2025年度3Dプリント銃安全法案」と名付けられた法案を提出したのは、米マサチューセッツ州選出のエドワード・マーキー上院議員。他の21人の上院議員と共同で提出された法案は、3Dプリント銃のデジタルファイルをインターネットなどを使ってオンラインで公開・流通させることを原則禁止する内容となっている。

アメリカでは、製造番号などが付されていない「ゴーストガン」が広く流通し、犯罪に使われるなどのケースが広がっている。「ゴーストガン」の多くは、利用者がインターネットからデジタルファイルを入手し、3Dプリンターなどを使って製造されているものと見られている。アメリカ法務省の調査によると、近年アメリカではゴーストガンの摘発件数が一年間で1000%以上増加しているとしている。

「2025年度3Dプリント銃安全法案」は、銃規制を求める民間団体の「銃犯罪に対抗するアメリカ市民の会」「銃規制を求めるアクション・アライアンス」などの支持を受けている。

マーキー上院議員は、前に同様の法案を議会に提出したが、法案通過に必要な賛成票が得られず、法案成立を諦めている。