アメリカの大手3DプリンターメーカーでNASDAQ上場のストラタシスが、ミシガン州フリントに北米ツーリングセンターを開設した。自動化ソフトウェア開発のオートメーション・インテリジェンスと共同で開設したもので、最新の自動化技術を用いた次世代のモノ作りを志向し、よりレジリエントでコスト効率の高いサプライチェーンの構築を目指す。
ストラタシスのグローバル・オートモーティブ・アンド・モビリティ担当ディレクターのファディ・アブロ氏は、「このセンターの開設は、アディティブ・マニュファクチャリングがモノ作りの現場に投入されることのインパクトを示す恰好のケースとなるでしょう。センターでは、モノ作りの日常の現場で直面する様々な課題に取り組んでゆきます。モノ作りを試行錯誤し、検証し、ツーリングアプリケーションをスケールさせてまいります。現在の世界が求めているローカルでオンデマンドのモノづくりソルーションをデザインする拠点となることを目指します」とコメントしている。
フリント(Flint)は人口8万1252人の、デトロイトの北西約100キロメートルに位置するミシガン州の小都市。アメリカの大手自動車メーカーGMの創業の地であり、かつてはGMの企業城下町として繁栄していた。しかし、GMの工場閉鎖に伴い経済が低迷し、近年は治安悪化、人口減少、社会インフラの崩壊などの各種の社会問題を抱えている。