オランダの大手家電メーカーのフィリップスが、自社製品用交換部品の3Dモデルファイルをインターネットで公開して話題になっている。
3DモデルファイルシェアリングプラットフォームのPrintablesを通じてフィリップスが公開したのは自社の電気シェーバー用消耗コームと呼ばれる交換部品の3Dモデルファイル。現時点ではひとつの3Dモデルファイルしか公開していないが、今後順次ファイルの数を増やしてゆくとしている。
3Dモデルファイルの公開についてフィリップスは自社ウェブサイトで、「(3Dモデルファイルは)フィリップス製品をお使いのユーザーが簡単に交換部品を入手できるためのものです。ファイルをダウンロードして、インストラクション通りに3DプリンターでプリントすればOKです。インストラクション通りの材料を使って適切に3Dプリントすれば、耐久性も十分に確保できます」と説明している。
家電メーカーが交換部品の3Dモデルファイルを公開するケースは、これまでにイギリスのダイソンなども行ってきている。3Dモデルファイルをユーザーに直接供給することで、従来の交換部品のサプライチェーンに依存せずに供給が可能になる可能性がある。