プラット・アンド・ホイットニーが航空機エンジンの修理に3Dプリンティングを活用

アメリカの大手航空機エンジンメーカーのプラット・アンド・ホイットニー(Pratt & Whitney)が、航空機エンジンの修理に3Dプリンティングを活用しているとして話題になっている。

アメリカの現地メディアの報道によると、プラット・アンド・ホイットニーは自社のグローバルメンテナンスネットワークに3Dプリンティングなどのアディティブ・マニュファクチャリング技術を導入し、プロセスタイムを最大で60%削減しているという。

プラット・アンド・ホイットニーは今後五年間で3Dプリンティングへの投資を拡大し、1億ドル(約142億円)相当の航空機エンジン用パーツの製造などを3Dプリンティングで行うとしている。

プラット・アンド・ホイットニーのアフターマーケット担当副社長のケヴィン・カークパトリック氏は、「(3Dプリンティングの導入による)よりアジャイルなリペアプロセスを実現することでターンアラウンドタイムとツーリングコストを同時に削減することが可能になります。既存のマテリアルサプライチェーンに過度に依存する状態から脱することができるのは大きなメリットです」とコメントしている。

プラット・アンド・ホイットニーは1860年設立のアメリカの老舗航空機エンジンメーカー。GEアビエーション、ロールスロイスと並ぶ、ビッグスリーの航空機エンジンメーカーと称されている。