オーストラリアのメタル3Dプリンターメーカーのオーロラ・ラブズが、オーストラリア国防軍(Australia Defense Force, AFD)から31万9000ドル(約3,200万円)規模の契約を締結したとして話題になっている。
オーストラリア現地メディアの報道によると、オーロラ・ラブズが受注したのはオーストラリア国防軍の戦闘機用推進システムの開発プロジェクト。オーストラリア国防軍のラッチフォード基地内に設置されたメーカースペースに3Dプリンターを導入し、必要なパーツなどの製造を行うとしている。
オーロラ・ラブズは自身のLinkedInの投稿で、「(今回の契約締結により)オーストラリア国内でデザインと製造が行われる独自の防衛能力強化に貢献できることを嬉しく思います。ラピッドプロトタイピングなどにより防衛上のイノベーションを加速し、将来の商業化のためのIP(知的財産)の確立なども目指してゆきます」とコメントしている。
オーストラリア国防軍は1901年創設のオーストラリアの正規軍。陸軍、海軍、空軍の三軍で構成され、常備兵5万7000人を抱えている。
オーロラ・ラブズは2014年設立。オーストラリアのパースに拠点を置き、LFT技術を使ったメタル3Dプリンターを製造している。オーロラ・ラブズは2016年に世界で初めてS-チタンベースのメタル3Dプリンターをリリースした。