アメリカ海軍が3Dプリンティング技術の導入を拡大

アメリカ海軍が3Dプリンティング技術の導入を拡大している。アメリカ現地メディアの報道によると、アメリカ海軍はドック型輸送揚陸艦「サンディエゴ」(USS San Diego)にゼロックス社製3Dプリンター「ゼロックス・ElemX3Dプリンター」を搭載し、消耗品部品などの製造を行っているという。「ゼロックス・ElemX3Dプリンター」は、20フィートコンテナに収められて搭載され、艦内の車両搭載エリアに設置され、稼働しているという。

3Dプリンティング技術導入の拡大について、ニコラス・ガルシア上曹長は、「3Dプリンター導入の目的は、L-クラスの艦船のアディティブ・マニュファクチャリング能力を確立するためです。多くの消耗部品をエンジニアリング的に問題ない水準で作り上げ、自己完結的なサイクルを構築することを目指しています。また、上陸部隊で必要とされるメンテナンスの需要にも対応させてゆく予定です」と説明している。

アメリカ海軍は、所有するすべてのL-クラス艦船(水陸両用機動部隊用艦船)に3Dプリンターを搭載し、自己完結的なサプライチェーンの構築を目指しているとされる。

サンディエゴは、アメリカ海軍のドック型揚陸艦で、サン・アントニオ級ドック型輸送揚陸艦の6番艦。カリフォルニア州サンディエゴに因んで命名された。排水量25,000トンで、LCAC上陸艇2隻を有している。