フロリダ州で代替肉の流通と販売を禁止する法律が成立

米フロリダ州で、3Dプリント肉や3Dバイオプリント培養肉などのいわゆる代替肉の流通と販売を禁止する法律が成立した。フロリダ州議会が提出した法案にロン・デサンティス知事が署名、成立した。この種の法律が成立するアメリカで初のケースとなる。

現地時間の先週水曜日、地元メディアのインタビューに応じたデサンティス知事は、「(法律を成立させたことは)アメリカとその友好国における畜産業を壊滅させようとするイデオロギーとの闘いの結果でした。ここフロリダ州においては我々のスタンスは非常に明確です。我々は畜産農家とともにあり、我々は農業を支える農家とともにあります」と発言している。

フロリダ州の農務長官のウィルトン・シンプソン氏は法律の成立を評価し、「フロリダ州はアメリカで初めて「研究所で培養される人工肉」を禁止する州となり、正しい方向への歩みを開始しました。これは非常に大きなステップです」とコメントしている。

アメリカでは現在、フロリダ州に続いてアラバマ州、アリゾナ州、テネシー州などで培養肉の製造と流通を禁止する法案が上程され、審議されている。アメリカの一部の消費者層は、代替肉に対する一定の理解を示しているものの、農業団体などを筆頭に強固に反対している。