オーストリアのフードテックスタートアップ企業のREVOフーズが、世界初の3Dプリント・タコの販売を開始したとして話題になっている。「クラーケン(Kraken)と名付けられた代替タコは吸盤付きのタコ足の形状で、見た目も食感も本物のタコとそっくりだとしている。
Revoフーズのロビン・シムサCEOは、「我々が開発した3Dプリント・タコは極めてユニークな製品です。既にリリースしている代替サーモンやツナなどよりもマーケットは小さいですが、競合が存在しないためマーケット的には魅力的です。タコはとても特殊な製品で、特にヨーロッパにおいてはスペイン、イタリア、ギリシャでの消費量が多いです。スーパーマーケットなどの小売での販売よりも、レストランなどの飲食店での需要を期待しています。今回の限定販売で販売データや消費者の意見を入手し、今後のさらなる改良に活かしてゆきたいと考えています」とコメントしている。
「クラーケン」はそのまま食べられるほか、グリル、フライ、炒め物などにも使えるという。
REVOフーズはオーストラリアのウィーンに拠点を置き、独自開発したフード3Dプリンターでプラントベースドのサーモンやツナなどを製造している。素材には豆系プロテイン、海藻、食物繊維などが使われ、食感は通常のサーモンやツナとほとんど同じだとしている。