リラティビティ・スペースがテラン1ロケットの打上げ予定日を発表

カリフォルニア州ロングビーチに拠点を置くロケットメーカーのリラティビティ・スペースが、テラン1ロケットの打上げ予定日を発表した。それによると、テラン1ロケットの初打上げは、アメリカ東部時間の2023年3月8日13時に行われる。

テラン1ロケットは全長110フィート(約33.52メートル)の二段式ロケットで、最大1250㎏の物体を低周回軌道へ打ち上げることが出来る。テラン1ロケットはまた、ロケット本体やロケットエンジンの主要部分の90%を自社開発したスターゲート3Dプリンターで製造していることで知られている。

リラティビティ・スペースの共同創業者でCEOのティム・エリス氏は、「7年前にインキュベーターのYコンビネーターのサム・アルトマンに3Dプリンターを使った画期的なモノづくりの仕組みとロケットを製造するという二つのことを同時にやろうとするのはクレージーだと言われたことを覚えています。しかし、実際にロケットは打上げ施設に設置されていて、打上げを待っています。ここまで来るのは簡単ではなかったですが、メンバー全員で打上げの瞬間を心待ちにしています」とコメントしている。

テラン1ロケットは、スペースXやブルーオリジンなどの競合他社のロケットよりも100分の1の数の部品で製造できるとしている。同社は2021年内にテラン1ロケットの初打ち上げを予定していたが、新型コロナウィルスのパンデミックの影響などによりスケジュールに遅れが生じていた。