ニューヨーク在住の男が3Dプリント銃で2万1千ドルを搾取

ニューヨーク在住の男が、3Dプリント銃でニューヨーク市から2万1千ドル(約304万円)を搾取したとして話題になっている。ニューヨークの地元テレビ局WKTVによると、「ケム」と自称している男は、、これまでに3Dプリンターで100丁以上の銃を製造し、ニューヨーク州が行っている「銃と現金交換プログラム」を利用してプリペイドカードを搾取したという。ツイッターでのツイートからWKTVが取材をして明らかになった。

「銃と現金交換プログラム」は、銃の所有者が地元の警察署に銃を差し出すことの見返りに、銃一丁あたり200ドル(約2万9千円)のプリペイドカードが支給されるプログラム。ニューヨーク市警察のウェブサイトによると、プログラムの参加者には身分証明書の提示などによる本人確認は行われてなく、匿名での参加も可能だという。

ケムは、「3Dプリンターで色々な種類の銃を製造した。銃一丁を作るのに6時間ほどかかったが、製造出来たらすぐに警察署に持ち込んでプリペイドカードと交換した」と説明している。

ニューヨーク市の担当者は声明で、「銃と現金交換プログラムを悪用することは恥ずべきことです。このプログラムは、これまでに何千丁もの銃を回収し、コミュニティの治安維持に貢献してきました。男の行為は強欲に基づくもので看過できません。ニューヨーク市は今後、プログラムが悪用されないよう対策を講じます」とコメントしている。