スロヴァニアの代替肉メーカーのジューシーマーブルズが、450万ドル(約5億1300万円)の資金調達に成功した。出資したのはSDGsスタートアップへの投資に特化したベンチャーキャピタルのワールドファンド。ワールドファンドはこれまでに3億5000万ユーロ(約455億円)規模のファンドを組成している。なお、バリュエーションなどの投資の詳細については明らかにされていない。
ジューシーマーブルズは植物由来の原料を使い、3Dプリンターなどを使ってステーキ用代替肉を製造している。同社の代替肉について、ジューシーマーブルズのティレン・トラヴニックCEOは、「我が社のA5グレードのプレミアムカットは、すでに通常の牛肉と同じ程度のクオリティを確保しています。問題は価格ですが、数年内には通常の牛肉の値段よりも価格を抑えることが可能になります。今回の資金調達によりオペレーションを拡大し、食の未来の改革に着手します」とコメントしている。
ステーキ用代替肉については、イスラエルの代替肉メーカーのリデファインミートが、ホールカットと呼ばれる製品のヨーロッパ市場での販売を開始している。代替肉市場が世界的に拡大する中、ステーキ用代替肉市場での競争が激化すると予想される。