ロケット・ラブがヴァーダ・スペース・インダストリーズとロケット供給契約を締結

カリフォルニア州ロングビーチに拠点を置くロケット製造ベンチャー企業のロケット・ラブが、カリフォルニア州トーランスに拠点を置くヴァーダ・スペース・インダストリーズとロケット供給契約を締結した。契約によると、ロケット・ラブはヴァーダ・スペース・インダストリーズが開発中の宇宙工場のモジュールと地球帰還用カプセルを搭載するフォトン・ロケットを3基製造し、2023年から引き渡すという。

ヴァーダ・スペース・インダストリーズが開発中の宇宙工場は、製薬企業や半導体メーカーをターゲットにしたもので、無重力空間でしか製造出来ない製品やプロトタイプの製造を行うもの。主さ120㎏の工場には、電源、記録装置、高度コントローラーなどが搭載されているという。宇宙空間におけるモノづくりは、これまではISS国際宇宙ステーション内でのみ行われていたが、コストが問題視されていた。ヴァーダ・スペース・インダストリーズの宇宙工場が実現すると、宇宙空間におけるモノづくりのコストが相当削減できると期待されている。

フォトン・ロケットは、エンジンの主要コンポーネントを含む多くの部品が3Dプリンターで製造されている。3Dプリンターを活用する事で軽量で強度の強い部品を製造出来、製造コストと時間を削減出来るとしている。