ZVerseがCADaaSプラットフォームの次世代バージョンをリリース

サウスカロライナ州に拠点を置くCADソフト開発のZVerseが、CADaaS(CAD as a Service)プラットフォームの次世代バージョンをリリースした。サービスビューローのユーザーを対象にしたもので、ユーザーは各種のCADデータ作成機能をサービスベースで利用できる。

新型コロナウィルスのパンデミックの影響で、ZVerseはフェイスシールドなどのPPEの製造などへ業務を切り替えていた。ZVerseの製造したフェイスシールドは数万点にも及び、地元の警察官、消防士、飲食店従業員、教育関係者らに配布された。フェイスシールドの製造には、ZVerseのCADaaSプラットフォームのDME(デジタル・マニュファクチャリング・エネーブルメント)が使われた。

次世代バージョンのリリースについて、ZVerseのデビッド・クレイグ社長は、「自動車、耐久消費財、航空宇宙などの産業セクターのユーザーは、ZVerseの新しいテクノロジーの恩恵を大きく受けるでしょう。製造プロセスの時間とコストを削減し、製品を市場に投入するまでの時間も節約できます」とコメントしている。

次世代バージョンでは、前バージョンでも提供された2Dファイルを3Dファイル化する機能が強化されたほか、CADファイルの自動作成機能が大きく改善したとしている。

ZVerseは2013年設立。設立当初よりCADaaSプラットフォームの開発を事業目的に掲げ、ユーザーに提供してきている。同社は、これまでにベンチャーキャピタルから350万ドル(約3億6750万円)の資金を調達している