BMWのモーターバイクレーシングチームが、レースマシンのパーツづくりに3Dプリンターを活用し話題になっている。BMWのモーターサイクル・レーシングユニットは、ポータブルの3Dプリンターを活用し、トラックサイドでのパーツづくりを行っている。ピットエリアに置かれる3Dプリンターは、レース中にもパーツの製造を行うなどしてフル活用されているという。
BMWモーターサイクル・レーシングユニットのマーク・ボンガーズ・ディレクターは、「3Dプリンティング・テクノロジーは我々のレースマシンBMWS1000RRで使われる各種のパーツを迅速に効率的に作り出してくれます。レーストラックでレース中でも利用できます」とコメントしている。
同チームは、重要なパーツの製造については、まずはオンサイトの3Dプリンターでプロトタイプを製造し、形状などを確認した上で3Dファイルをミュンヘンのアディティブ・マニュファクチャリング・センターへ送り、センターに設置された3Dプリンターで出力している。一方、センサーホルダーなどのクリティカルでないパーツは、オンサイトの3Dプリンターで製造している。
カーレースに3Dプリンターを活用する機運は世界中で高まっている。アメリカのレーシングチームのチーム・ペンスキーも、ストラタシスの3Dプリンターでレースマシンのパーツなどを製造している。