イタリアの3DプリンターメーカーのRobozeが、3Dパーツ・マニュファクチャリングサービスを開始する。顧客の製品パーツをデジタル在庫化し、オンデマンドで3Dプリンターで製造する。製造には同社のハイエンドマシンのRoboze ARGO500シリーズが使われる。
サービスの開始について、Robozeのアレッシオ・ロルッソCEOは、「Roboze3Dパーツ・マニュファクチャリングサービスは、メーカーの在庫をデジタル化することでサプライチェーンコストと時間を削減するキーコンポーネントです。刻々と変化するマーケットダイナミズムに対応するイノベーションを加速するために、必要な時に必要なパーツを速やかにお届けします」とコメントしている。
パーツの製造にはPEEK、カーボンPEEK、EXTEM TPI、カーボンPA、ULTEM、AM9085Fなどのエンジニアリンググレードの素材が利用できる。
新型コロナウィルスの世界的な感染拡大が続く中、各メーカーはサプライチェーンの再構築を視野に戦略の立て直しを迫られている。Robozeの新サービスは、そうしたメーカーの動きに対応するものとして注目される。
Robozeは2013年設立のイタリアのバーリに拠点を置く3Dプリンターメーカー。同社のARGO500シリーズは、主にヨーロッパやアメリカの産業ユーザーに採用されている。