シリコンバレーのスタートアップ企業が3Dプリンターでアイスホッケー用ヘルメットを製造し、話題になっている。
ヘルメットを製造しているのはスタートアップ企業のKAV社。同社創業者のホイットマン・ワク氏によると、もともとシリコンバレーのエンジニアだった同氏は、息子が加入するアイスホッケーチームで頭部を負傷する子供が多いことに驚き、息子とそのチームメートを守るために3Dプリンターでカスタマイズド・ヘルメットを製造することを思いついたという。
ワク氏によると、これまでのアイスホッケー用ヘルメットの多くはクローズド・セル・フォーマットと呼ばれる構造で作られたものが多く、サイズの選択肢も少ない。KAVのヘルメットは、選手一人ひとりの頭の形状に合わせてデザインされ、素材もより耐久性と耐衝撃性に優れたサーモプラスチック・ポリウレタンが使われるため、安全性が飛躍的に向上したとしている。
KAV社は現在、全米に同社のヘルメットをプロモートするため、アンバサダーと呼ばれる体験モニターを募集している。同社のアンバサダーには、これまでに元プロホッケー選手のスコット・ハナン氏やカーティス・ブラウン氏などが就任している。アンバサダーからは「軽くて使いやすい」「見た目が良く、感触がいい」「3Dプリンターで作られたものとは思えない」といったコメントが寄せられているという。