アメリカの航空機メーカーのボーイングが、世界最大の双発エンジン旅客機ボーイング777Xの初飛行に成功した。ボーイング777Xには、GE傘下のGEアビエーションが製造した大型エンジンのGE9Xが搭載されている。GE9Xには、3Dプリンターで製造された部品が300点以上使用されている。部品の製造には、GEが買収したアーカムのメタル3Dプリンターなどが使われたという。
初飛行に成功した初号機は現地時間の1月25日午前10時9分にワシントン州ペインフィールド空港を離陸、ワシントン州上空を3時間51分飛行し、ボーイングフィールド空港に着陸した。
GEアビエーションのデビッド・ジョイスCEOは、「GEチームを代表して、ボーイングに777X初飛行成功のお祝いを申し上げます。この偉大なマイルストーンは、ボーイングとGEによる偉大な仕事を証明するものです。(エンジンを供給することで)777Xの翼の下の力持ちとなり、GEの先端技術を最先端の航空機に提供できることを誇りに思います」とコメントしている。
GEアビエーションは2013年にGE9Xの開発を開始、2016年に最初の地上燃焼試験に成功、2019年にはギネスブックにより世界最強の航空機用エンジンに認定されている。
ボーイング777Xはボーイング777の後継機で、メーカー標準座席数384席の777-8と、426席の777-9の2機種で構成されている。2021年から航空会社への引き渡しを予定しており、全日空もボーイング777ERシリーズの後継機として20機を発注している。