アメリカの3Dプリンターメーカーのカーボンが、イタリアのスーパーカーメーカーのがランボルギーニとのパートナーシップ契約を拡大する。発表によると、ランボルギーニはカーボンのデジタル・ライト・シンセシス技術を使い、開発中の新シリーズ「シアンFKP37」のダッシュボード・エアベントなどのパーツを製造する。
ランボルギーニはこれまでにカーボンの3Dプリンターでフュールキャップやエアダクトなどのパーツを製造してきている。3Dプリンターによるパーツ製造に切り替えたことで、ランボルギーニは製造リードタイムを最大で12週間削減できたとしている。
ダッシュボード・エアベントの製造には、カーボンのEPX82素材が使われる。EPX82は、引火性試験、耐熱試験、経年劣化性試験などの厳しい基準をクリアした素材として知られている。
ランボルギーニのチーフ・テクニカル・オフィサーのマウリツィオ・レジアーニ氏は、「カーボンのデジタルマニュファクチャリング・プラットフォームを使えば、コンセプトづくりから最終パーツの製造までわずか3週間で実現できます。そして、その三か月後には実際の製品が出来上がっています。車づくりのサプライチェーンをシンプルにし、新シリーズの市場投入にかかる時間を大きく削減できます。カーボンという、我々のビジョンを共有できるパートナーを得られたことを嬉しく思います」とコメントしている。