ラウンチャーが史上最大のロケットエンジン用燃焼チェンバーを3Dプリンターで製造

アメリカのロケット製造ベンチャー企業のラウンチャーが、史上最大のロケットエンジン用燃焼チェンバーを3Dプリンターで製造したとして話題になっている。

ラウンチャーが製造したのは同社が開発中のE-2ロケットエンジン用燃焼チェンバー。E-2ロケットエンジンはアメリカ空軍からの発注を受け、2020年内の完成を目指している。

燃焼チェンバーは、ドイツのメタル3DプリンターメーカーのEOSのグループ会社のAMCMのアディティブ・マニュファクチャリング技術を用いて製造された。

ラウンチャーは、2017年にニューヨークのブルックリンに設立されたスタートアップ企業。E-2ロケットエンジンを搭載した小型ロケット・ロケット-1を製造している。ロケット-1は、高さ20メートルの小型ロケットで、773キログラムのペイロードを持つ。

ロケットやロケットエンジンの製造に3Dプリンターを活用する機運は世界的に高まっている。イーロン・マスク率いるスペース・エックスを筆頭に、ロサンゼルスに拠点を置くロケット製造ベンチャー企業のリラティビティ・スペースも、自社ロケットとロケットエンジンを3Dプリンターで製造している。ロケットづくりに3Dプリンターを活用することで、ロケット製造コストと製造時間が大幅に削減できるとしている。