GE傘下のGEアディティブ・プリントサービスが、ゼネラル・ダイナミクス傘下のゼネラル・ダイナミクス・ランドシステムと共同で、戦車用部品を3Dプリンターで製造したとして話題になっている。戦車用部品が3Dプリンターで製造されるのは世界初のケースと見られる。
製造されたのは18のスチールコンポーネント部品で、GEアディティブのEBMQ203Dプリンターで製造された。部品を3Dプリンターでオンデマンド製造することで、在庫を備蓄する必要がなくなり、製造コストも圧縮できると期待されている。
ゼネラル・ダイナミクスのプロセス・テクノロジー開発部のジェイソン・ディターズ氏は、「ゼネラル・ダイナミクスは、我が社の製品を強化するための革新的な技術を常に求めています。そして、アディティブ・マニュファクチャリング技術は、それを真に約束してくれるものです。GEアディティブのような業界のリーダーとチームを組み、アディティブ・マニュファクチャリング技術の更なるアプリケーションの開発を行ってゆきます」とコメントしている。
ゼネラル・ダイナミクスは1899年設立のアメリカを代表する重機器メーカー。宇宙防衛産業、造船業、情報通信産業を主力とし、年間売上210億ドルを計上している。軍事車両製造部門では、ゼネラル・ダイナミクス・ランドシステムがM1エイブラムス戦車や、ストライカー装甲車などを製造している。