https://www.travelbook.co.jp/topic/2390
ドイツ鉄道が、自社のアディティブ・マニュファクチャリング・ネットワークを拡大している。ドイツ鉄道が組織したモビリティ・ゴーズ・アディティブは二年前に設立され、当初は9社が参加していたが、今日までに19社が参加するネットワークに広がったという。
モビリティ・ゴーズ・アディティブにはEOS、シーメンス、BASF、ビッグレップ、マテリアライズlスリーディーシステムズ、ストラタシス、HP、ウルチメーカー、オートデスクなども参加している。
ドイツ鉄道のアディティブ・マニュファクチャリング担当部長のステファニー・ブリックウェード氏によると、鉄道車両の保守用交換部品は通常、運用開始から15年間メーカー供給が保証されているものの、15年を過ぎると部品の調達が難しくなるケースが少なくないという。交換部品を3Dプリンターで製造することで車両のダウンタイムを防止し、部品のロジスティクスコストを大幅に下げることが可能になるという。
ドイツ鉄道は2015年から3Dプリンターの利用を始め、これまでにポリマー系3Dプリンターやメタル3Dプリンターを活用し、鉄道車両用部品を製造している。
ドイツ鉄道はベルリンに本社を置く、ドイツ最大の鉄道会社。1994年に旧西ドイツ国鉄と東ドイツ国鉄が合併し、民営化して誕生した。