https://www.dezeen.com/2018/07/24/downloadable-files-3d-printed-guns-publicly-accessible-cody-wilson-defense-distributed/
プリンター製造大手のHPが、自社の3Dプリンターを3Dプリント銃の製造に使わせないとするコメントを発表していたことがわかった。
HPのディオン・ワイスラーCEOが書簡で発表したもので、HPは、製造者が銃火器の製造許可を持たない限り、いわゆる「ゴーストガン」の製造を認めないとしている。
「ゴーストガン」とは、主にポリマー系の素材を使って3Dプリンターで作られた銃の事で、空港などの保安検査で使われる金属探知機に探知されにくいとされている。昨年秋には、シアトル市長を筆頭に全米の30の自治体の長が、3Dプリンターメーカーにゴーストガンの製造に自社の3Dプリンターが使われないようにするための措置を講じるよう通達を出していた。HPの対応は、その通達を受けてのものと見られる。
ワイスラーCEOの書簡には、HPがどのように3Dプリント銃の製造を防止するかについては書かれてなく、専門家の中には、HPが3Dプリント銃の製造を防ぐのは事実上極めて困難であるとする者もいる。
アメリカでは3Dプリント銃の製造をめぐる議論が続いており、ワシントン州を含む多くの州が州内での3Dプリント銃の製造を禁止する法律を施行している。一方で、3Dプリント銃の3Dモデルはインターネット上で拡散しており、3Dプリント銃の製造を完全に防ぐのは不可能であるとする声もある。3Dプリント銃の問題が今後も続くのは間違いないと見られる。