http://www.3ders.org/articles/20180626-general-motors-saves-300000-dollars-in-tooling-costs-using-3d-printing.html
アメリカの自動車メーカー大手のGMが、3Dプリンターを使って30万ドル(約3,300万円)のコスト削減に成功したとして話題になっている。
GMのグローバル・マニュファクチャリング・インテグレーション担当役員のダン・グリーシェイバー氏によると、GMの製造現場における3Dプリンティング技術の利用は確実に広まっており、製造オペレーションの標準化に一役買っているという。
同氏によると、GMのデルタ・ランシング工場は2006年設立で、設立以来3Dプリンターは同工場の「マニュファクチャリング4.0」の主たる一部になっているという。デルタ・ランシング工場に導入された3Dプリンターは35,000ドル(約385万円)の費用がかかったが、3Dプリンターの導入により、ツールや各種のアクセサリの製造にかかるコストを2年間で30万ドル分セーブできたという。
コスト削減の例として、製個別のエンジンとトランスミッションの識別ナンバープレートの製造を挙げ、従来のように外部の業者へ製造依頼すると3,000ドル(約33万円)の費用がかかるところ、3Dプリンターを使えばわずか3ドルで同等のものが製造できるとしている。
同工場ではまた、3Dプリンターを使ってソケットカバー、パーツハンガー、各種の安全用機器のパーツなどを製造しているという。
自動車産業は3Dプリンターを古くから製造現場で活用してきていることで知られる。自動車産業全体で3Dプリンターの活用が今後さらに進むと期待されている。