http://www.esa.int/spaceinimages/Images/2013/07/SABRE_engine_in_place_on_Skylon_spaceplane
イギリスのSABREエンジンメーカーのリアクション・エンジンズが、ボーイングとロールスロイスから2650万ポンド(約40億2,800万円)を調達した。調達した資金は、同社のSABREエンジンの開発に投じられると見られる。
リアクション・エンジンズが開発中のSABRE((Synergistic Air-Breathing Rocket Engine) )エンジンは、同社が開発中のスペースプレーン「スカイロン」に搭載されるエンジン。
スカイロンは通常の航空機と同様に滑走路から離陸し、液体水素と酸素を燃焼させ、速度マッハ5.4まで加速して宇宙空間へ到達する。宇宙空間から大気圏に突入後、再び通常の航空機のように飛行し、滑走路へ着陸する。
スカイロンが実現すると、世界中の主要都市間を4-6時間程度で結ぶ事が可能になるとされている。
なお、リアクション・エンジンズは、SABREエンジンの製造に3Dプリンターを使用している事でも知られている。
リアクション・エンジンズはこれまでに、イギリスのBAEシステムズから2千万ポンド(約37億円)の資金調達を受けているほか、イギリス政府による最大6千万ユーロ(約80憶円)の出資確約を獲得している。