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アメリカの大手ブレンダーメーカーのVitamixが、自社ブレンダーのノズル製造にカーボンの3Dプリンターを活用する。オハイオ州の製造パートナーのザ・テクノロジー・ハウスに製造を委託し、Vitamixのブレンダー用マイクロ・ノズルを製造する。これにより、従来のノズルの10倍の強度が確保でき、素材使用料を30%、製造コストを33%それぞれ削減することができるという。

「カーボンとのパートナーシップはとてもエキサイティングです。パートナーシップにより、以前は不可能であったことが実際には可能であることを教えてくれました。モノづくりの仕方そのものが変わることで、部品同士がどのように作用しあうかイメージでき、結果的に以前にはなかった結果が得られるようになりました。エンジニアリングのパラダイムの進化であり、我々は自分たちのツールボックスに、進化し続けるまったく新たなツールを入れることができました」とVitamixのジョディ・バーグ社長兼CEOはコメントしている。

Vitamixのブレンダー用ノズルは、これまでは6つの射出成型部品で構成されていたが、カーボンの3Dプリンターで製造するという前提で、新たに一つのシングルピース部品としてデザインされた。

カーボンは2013年設立。LED光硬化樹脂を素材に高速で造形する独自技術をベースにしたSLA3Dプリンターを製造している。同社には、これまでにGEベンチャーなどの大手ベンチャーキャピタルを始め、BMW、ニコンなどのメーカーも出資している。