https://formlabs.com/ja/injection-molding/
米マサチューセッツ州に拠点を置くSLA3Dプリンターメーカーのフォームラブズが、3Dプリンターを使った射出成型法についての白書を公開した。
「3Dプリント・モールドを使った射出成型法」と題された白書は、3Dプリンターの普及が射出成型法によるモノづくりへ与える影響について綴っている。フォームラブズの研究者が実際にフォームラブズの3Dプリンター「フォーム2」を使ったテストも含めて考察が加えられている。
テストではフォームラブズの高温樹脂と透明樹脂が使われた。サンプル用にフォームラブズのロゴとUSBデバイスのケースの型が3Dプリンターで製造され、サーモプラスチックを素材に25ショット射出したところ、型の外面に破損などは見られなかったという。
射出成型法によるモノづくりでは型の製造に大きなコストがかかる。型の製造を3Dプリンターで行う事で、製造コストを大きく削減する事が可能になると同白書は指摘している。
SLA3Dプリンターは、これまでは主に試作品の製造に使われるケースが多かった。SlA3Dプリンターと射出成型法を組み合わせる事で、モノづくりの現場で3Dプリンターがさらに普及する可能性が高まる。
フォームラブズは2011年にマキシム・ロボウスキー、デービッド・クレーナーらのマサチューセッツ工科大学出身者が中心となって設立した。同社はこれまでにデスクトップSLA3Dプリンターのフォームシリーズをリリースしてきている。