ポルトガルで3Dプリンターを使った通貨偽造事件が発生し、波紋が広がっている。
現地の報道によると、今週初めポルトガルのポルト市で3Dプリンターを使った偽札工場が摘発され、三人の男が逮捕されたという。
三人は3Dプリンターを使って型を作り、2ユーロ硬貨と500ユーロ紙幣を偽造していた。現地警察によると、いずれも従来型の偽造通貨よりも極めて巧妙に作られていたという。
犯行を計画したのは58歳のポルトガル人職人で、29歳の別の犯人に3Dプリンターを操作させて偽札の型を作っていた。
警察によると、2ユーロ硬貨の一部は額面の半額で売却され、既に市場に流通しているという。
3Dプリンターを犯罪に使う事例が世界規模で増えてきているが、偽札づくりに3Dプリンターを活用する事例は今回が世界初と見られる。3Dプリンターの精度が高まる今後、同様の事件が頻発する可能性がある。