エアウェイ・マネジメントが睡眠時無呼吸症候群治療器具を3Dプリンターで製造

アメリカの医療スタートアップ企業のエアウェイ・マネジメント(Airway Management)が、睡眠時無呼吸症候群治療器具を3Dプリンターで製造して話題になっている。

エアウェイ・マネジメントが製造しているのはナイロン・フレックスTAPを原料にしたマウスピース状の医療機器で、患者の口に挿入して気道を確保する構造になっている。極薄のデザインで、上下左右17ミリの範囲で調整が可能。TAPスリープケア・システムと名付けられた医療デバイスは、米国FDA(食品医薬品局)の承認を受けている。

エアウェイ・マネジメントのチャールズ・コリンズCEOは、「ナイロン・フレックスTAPを使ったゲームチェンジャーの口腔医療機器を開発できたことに興奮しています。業界のオピニオンリーダー達の声を取り入れ、患者が安心して使えるデザインを施しました。この特許取得済みの医療機器はすでに現場で使用され始めており、良好な成績をおさめ始めています」とコメントしている。

アメリカでは睡眠時無呼吸症候群の罹患率が高く、国民の約1000万人が罹患していると推計されている。30~60歳を対象とした調査では、男性の24%、女性の9%が、睡眠1時間あたり5回以上の無呼吸・低呼吸指数を示している。睡眠時無呼吸症候群の治療には、持続陽圧呼吸療法や、専用の医療機器を使った矯正治療などが行われている。