全世界の医療3Dプリンティング市場が2032年に195億ドル規模へ成長

全世界の医療3Dプリンティング市場が、2032年に195億ドル(約2兆6325億円)規模へ成長すると予想したレポートが発表された。アメリカの市場調査会社グローバル・マーケットインサイツがまとめたレポート「製品別医療3Dプリンティング市場」によると、全世界の医療3Dプリンティング市場は今年2023年から年率22.5%の成長率で成長を続け、2032年に同規模へ到達するとしている。大学や企業などの研究開発投資や、医療現場での3Dプリンティング技術の普及が市場拡大を牽引するとしている。

3Dプリンターの種類別シェアでは、SLS方式の3Dプリンターが全体の28.5%のシェアを獲得するとしている。SLS方式の3Dプリンターは、メタル合金などの素材を使い、手術用インターロッキングパーツの製造などに使われるとしている。

また、各種のバイオインクを使ったバイオ3Dプリンターの普及も、医療3Dプリンティング市場の拡大を牽引するとしている。

医療3Dプリンティング市場における主なプレーヤーとしては、エンビジョンテック、アスペクト・バイオシステムズ、サイフューズ・バイオメディカル、マテリアライズ、オーガノボ・ホールディングス、レニショー、ソリッドスケープ、ストラタシス、スリーディーシステムズなどを挙げている。