コロンビア大学の研究チームが鶏肉調理用3Dプリンターを開発したとして話題になっている。コロンビア大学工学応用科学学部付属クリエイティブマシン研究所が開発した鶏肉調理用3Dプリンターは、ピューレ状にした鶏肉を3Dプリントし、青色レーザーや近赤外域レーザーを使って調理する仕組み。レーザーで調理することにより、適切な調理温度の監理が可能になり、複雑なパターンの模様を造形できるとしている。
研究チームを率いたクリエイティブマシン研究所ディレクターのホッド・リプソン教授は、「我々が必要としている最大のものは「フードCAD」と呼ぶべきソフトウェアです。つまり、フード3Dプリンター用のCADソフトです。フードCADなしに普通の人が自由にフード3Dプリンターを使いこなすことは難しいのです。また、音楽をシェアするように、デジタルレシピをシェアするためのプラットフォームも必要です」と説明している。
研究チームは、実際に調理した鶏肉を試食している。結果、「レーザーで焼いたことで食感がよくてジューシーだ」と高評価する一方、「金属のような味がする」といったネガティブな意見も出されたという。
研究チームは、3Dプリンターを料理のプロセス全体に組み込むことで、より柔軟な調理方法の創造や、食品のカスタマイゼーションなどが可能になるとしている。