ロサンゼルスのSaaS企業のデジファブスターが、PPE(Personal Protective Equipment)用3Dモデルライブラリーを開設し、話題になっている。
デジファブスターは3Dプリンティング・サービスビューロー用のオンライン見積もりシステムなどをSaaSベースで提供しているが、開設したライブラリーは同社のクライアント以外のユーザーも無料で利用できる。ライブラリーにはフェイスシールドやフェイスマスクなどの3Dモデルが多数アップロードされている。
デジファブスターの共同創業者兼CEOのコンスタンティン・イワノフ氏は、「3DプリンターでPPEを製造できるメーカーと、PPEを必要としている最前線の医療関係者の間には大きなギャップがあります。そのギャップを埋め、PPEの不足を解消するためにこのライブラリーを立上げました。現在ネット上にはさまざまPPE用3Dモデルがアップロードされていますが、それらの多くは作りが雑で、不完全です。我々は、アップロードする前にすべてのファイルを精査し、誰でも高品質のPPEを製造できるようにしました」とコメントしている。
新型コロナウィルスの感染拡大が続くアメリカでは、各種のPPEが以前として不足している。PPEの不足を解消しようと、多くの企業や個人が3DプリンターでPPEを製造している。
本記事執筆時点でのアメリカの新型コロナウィルス感染者数は164万人を超え、死者数は9万7647人に達している。