ジョンズ・ホプキンズ大学のエンジニアが3Dプリンターで人工呼吸器用スプリッターを製造

ジョンズ・ホプキンズ大学のエンジニアが、3Dプリンターで人工呼吸器用スプリッターを製造している。スプリッターは、新型コロナウィルスの感染拡大が続くアメリカの医療現場で不足している人工呼吸器を複数の患者に使用するために使われる。

プロジェクトを指揮するジョンズ・ホプキンズ大学機械工学部准教授のサン・フン・カン氏は、「新型コロナウィルスのパンデミックの只中においては、オープンソースのソルーションを活用して危機に対応することが重要です。特に不足が深刻化している人工呼吸器については、スプリッターを使うことで複数の患者を治療することが可能になります」と説明している。

新型コロナウィルス感染症の重篤患者の多くは肺炎を発症するケースが多く、治療に人工呼吸器が必要になる。ニューヨーク州など新型コロナウィルス感染症患者が急増している地域では、特に人工呼吸器の不足が問題になっている。

本記事執筆時点でのアメリカの新型コロナウィルス感染者数は58万人を超え、死亡者数は2万3千人に達している。全世界での新型コロナウィルス感染者数は192万人を超え、死亡者数は12万人弱に達している。新型コロナウィルス感染者数の増加に伴ない、人工呼吸器の不足が世界的な問題になってきている。