モンタナ・サイエンスセンターが3Dプリンターで医療用フェイスマスクを製造

米モンタナ州のモンタナ・サイエンスセンターが、3Dプリンターで医療用フェイスマスクを製造し、話題になっている。

新型コロナウィルスの感染拡大が続くアメリカでは、多くの州で外出禁止令が発動され、公共機関の閉鎖が続けられている。モンタナ・サイエンスセンターも先月から閉鎖を余儀なくされている。

センターのエグゼクティブディレクター、アビー・ターナー氏は、地元の医療機関で医療用フェイスマスクが不足していることを耳にし、センターが保有する3Dプリンターで製造することを思いついたという。

ターナー氏は、「(3Dプリンターを使って)人々が医療物資などを製造し始めていることは知っていました。我々も、センターが保有するリソースを活用して同様の活動ができないかと考えました。特に地元の医療機関で不足している医療用フェイスマスクを製造することを決めました。センターは現在閉鎖中ですが、閉鎖中でも地元のコミュニティに貢献できることがあるはずです」とコメントしている。

ターナー氏によると、材料のフィラメント1ロールから24個のフェイスマスクが製造でき、製造コストは1ドル程度だという。

アメリカでは、フェイスマスクなどのPPEと呼ばれる医療物資の不足が深刻化している。3Dプリンターを使って医療物資を製造する機運が全米で高まっている。