米コネティカット州の医師が3Dプリンターでフェイスマスクを製造し、話題になっている。
フェイスマスクを製造したのはニューロンドンのセント・フランシス病院に勤務する麻酔科医のクリス・ワイルズ医師。当初はネット上で入手可能なフェイスマスクの3Dモデルを探していたところ、適切な3Dモデルが見つからず、自分で製造することを思いついたという。3Dモデルの作成にかかった時間は2週間だという。
フェイスマスクを製造したことについてワイルズ医師は、「医療用フェイスマスクなどを3Dプリンターで製造することは最後の手段にすべきです。医療機関は、医療従事者が必要とするPPEなどの医療物資を払底させてはなりません。しかし、実際に払底するという最悪の局面を迎えた時は、躊躇なく3Dプリンターを使うべきだと思います」とコメントしている。
ワイルズ医師は、実際に3Dプリンターを使ってフェイスマスクを製造する方法を動画に収め、YouTubeで公開している。また、3Dモデルそのものを公開し、ダウンロードできるようにしている。YouTubeに公開された動画は、これまでに4万回以上視聴されている。
新型コロナウィルスの感染拡大が続くアメリカでは、フェイスシールド、フェイスマスクなどの医療物資の不足が深刻化している。不足する医療物資を補うため、3Dプリンターを使う機運が高まっている。