イギリスの3Dプリンター・ユーザーグループが共同でフェイスシールドとフェイスマスクの製造を開始

イギリスの3Dプリンター・ユーザーグループの3DクラウドUKが、共同でフェイスシールドとフェイスマスクの製造を開始し、話題になっている。

3DクラウドUKに所属する医師のジェイムズ・コクソン氏の呼びかけで始まったもので、3DクラウドUKのすべてのメンバーに3Dプリンターによるフェイスシールドとフェイスマスクの製造を求めている。

3DクラウドUKのジェン・アシュリー氏は、「3Dプリンターを所有するすべてのイギリス国民にこのプロジェクトへ参加するようお願いします。医療現場ではフェイスシールドなどの医療物資が不足しています。また、製造したフェイスシールドを医療機関へ届ける配送スタッフと、そのための資金の寄付もお願いします」とコメントしている。

3DクラウドUKによると、これまでに医療機関から11万個のフェイスマスクの注文が寄せられたという。また、3DクラウドUKが開設した寄付金調達サイトには、これまでに2万ポンド(約250万円)の寄付が寄せられたという。

新型コロナウィルスの世界的な感染拡大が広がる中、医療現場においてPPEと呼ばれる医療物資の不足が深刻化している。感染が爆発的に広がっているアメリカでも、3Dプリンターメーカーや3Dプリンターオーナー、ボランティアなどが3DプリンターでPPEを製造し、医療機関へ提供している。