https://www.advancedsciencenews.com/new-dental-3d-printer-orthodontics/
アメリカの市場調査会社のスマートテック・アナリシスが、全世界の歯科医療用アディティブ・マニュファクチャリング市場が2028年に90億ドル(約9900億円)規模へ成長すると予想したレポートを発表した。
「歯科医療におけるアディティブ・マニュファクチャリング・レポート第五版」と題されたレポートは、2019年における歯科医療用アディティブ・マニュファクチャリング市場を27億ドル(約2970億円)規模と推定し、今後高い成長率を維持したまま2028年度に90億ドル規模へ成長するとしている。
エリア別では北米市場が市場全体の拡大を牽引するとした上で、アジア、南アフリカ、中東などの市場が高い成長性を示すとしている。
カテゴリ別では歯科医療用3Dプリンターが市場全体を牽引する中で、歯科医療用素材、サポートや教育などのサービス、歯科医療用ソフトウェアなどの販売も大きく伸びるとしている。
歯科医療用アプリケーション別では、矯正用アライナー、クラウンおよびブリッジ、入れ歯、代替歯などが伸びるとしている。
アメリカでは、1997年にアラインテクノロジーズがインヴィザラインのブランドで矯正用アライナーの販売を開始し、早い段階から歯科医療に3Dプリンターを活用する機運が生じている。矯正用アライナーは、現在もアメリカの歯科医療用アディティブ・マニュファクチャリング市場を牽引するスタンダード製品となっている。